CAになるには英語ができないとダメなの?(前編)
英語は苦手だけれど、CAになりたい!
「英語は苦手だけれど、どうしてもCAになりたい!」
そんな気持ちを抱えている方は、とても多いのではないでしょうか。
実際に、英語が苦手でも、募集要項に記載されているスコア(TOEICなど)を満たしていれば、採用試験を受けることはできますし、あくまでも「望ましい」という表記であれば、点数が仮に及ばなくても合格している方は毎年います。
だからこそ、受験生にとって、TOEICのスコアアップの裏技や、効率よく点数を取る方法は魅力的で、つい目が行きがちです。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
なぜ、CAに英語力が求められるのか?
これは「試験のため」ではなく、CAになった後の仕事に直結するからなのです。
CAになった後、英語は必ず必要になります
想像してみてください。あなたが晴れてCAになった未来を。
そのとき、英語を必ず仕事の中で使います。これは断言できます。
私自身、CAになってから「もっと真剣に英語を勉強しておけばよかった!」と焦った経験があります。
だからこそ、声を大にしてお伝えしたいのです。
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国内線でも、英語アナウンスを担当します。
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日本人以外のお客様も多く搭乗され、対応は必須です。
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国際線なら、日本人以外のお客様がいない便はほぼゼロ。
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さらに、外国基地のCAやコックピットクルーとも英語でやり取りをします。
ブリーフィング(フライト前の打ち合わせ)が英語で行われることもありますし、ギャレー担当になれば現地スタッフと英語で搭載品の確認をします。
足りない物があれば、あなたが英語でリクエストしなければなりません。
英語が必要になる具体的な場面
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お客様の入国書類の記入サポート
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免税品や機内搭載品に関する申告書の作成
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機内設備に不具合が出た際、ログブック(整備書類)への記入
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外国基地クルーとギャレーで二人きりになった時の会話
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新人指導を英語で行う場面
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トラブル発生時に英語で状況アナウンス
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現地地上係員とのやり取り
これらはほんの一部です。つまり、英語ができなければ仕事そのものが成り立たない場面が必ず訪れるのです。
私のイレギュラー体験談
例えば、私が経験した出来事です。
ある日、スタンバイ中に急遽パリからの帰国便に乗務するように指示されました。ところが繁忙期でJALのパリ行きは満席。
会社からはこう告げられました。
「まずミラノまで飛んで、そこから外資航空会社でパリに移動してください」
成田からミラノへ、そしてアリタリア航空でパリへ。
誰も助けてくれない“一人イレギュラーパターン”。
日本からたった一人で現地入りし、パリからの便に合流することになりました。
心の中では「プライベートでも一人旅なんてしないのに、心細いよ~!」と叫びながら…。
けれど、いざ挑戦してみると、意外にも楽しく、その後は共同運航便などでも“一人乗務”を楽しめるようになりました。
こうした場面も、英語ができなければ不安でいっぱいだったはずです。
英語ができると楽しみも広がる
英語ができると、仕事だけでなくプライベートでも世界が広がります。
せっかく海外に行っても、英語ができなければ現地の食事や観光も心から楽しめません。
私はステイ先では街歩きやミュージカル鑑賞、日帰り旅行を満喫していました。
仲間と一緒の時もあれば、一人で出かけることもありました。
「一人だからホテルで過ごす」なんてもったいない!と、時間があれば必ず外に出ていました。
その楽しさを支えてくれたのも、やはり英語でした。
声を大にして伝えたいこと
ここまで読んでいただいた方に、私が心から伝えたいのはこれです。
👉 本当の実力をつけておかないと、CAになってから本当に本当にホント~に苦労します!
だからこそ、受験前に、そして内定をいただいた後の入社待ちの期間にも、英語力をできる範囲で磨いておくことをおすすめします。
どうやって英語を学べばいい?
もちろん、私は英語を教えるプロではありません。
英語を学ぶなら、ネイティブの先生と会話するのが一番効果的です。
テスト対策をするなら、その道のプロにサポートをお願いするのが近道です。
ですが、今はオンラインレッスンも安価で手軽に始められますし、優秀なアプリもたくさんあります。
CAになる為に1番気になるTOEICのスコアアップに関して、本音ベースでお話しますが、
私がサポートしてきたCA合格者には「独学で十分」と言ってきました。皆さん、驚かれますが、これは本当です。
外資航空会社が第一志望ならまだしも、JAL・ANAをはじめとする国内航空会社を中心に受験する人なら、
「英語対策に余計なお金を使うより、感動できる体験や、今しかできない友人との時間を大切にした方がいいですよ!」と言ってきました。
面接で話すことをできるだけたくさん増やすことの方が、CA合格には必要だからです。
また、私が「独学で十分」と言えたのは、私はCA受験生がとても努力家であることをよく知っているからです。
だからこそ、今このブログを読んでいるあなたも「正しい方法さえ知れば、独学で必ず成果を出せる」と確信しています。
そこで、実際にTOEIC200点台から700点台までスコアを上げた受験生の勉強法をお伝えしたいと思います。
私自身、「もし私が受験生だったら絶対に知りたい!」と感じた内容だからです。
次回予告
長くなってしまいましたので、具体的な勉強法は【CAになるには英語ができないとダメなの?(後編)】で詳しくご紹介します。