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ある教え子の声と、それぞれのキャリア

CA面接合格メソッドの準備を進めていたある日、偶然タイミングよく、近況報告のメッセージをくれたのが、初期の教え子であるMさんでした。
彼女は、都内の最難関私大に通っていた学生で、新卒でANAのCAとして内定を獲得した方です。

勉強はどちらかと言えば得意で努力もできる──けれど、就活は「それだけではうまくいかない」と感じて私のところにやってくる人は多いです。
彼女もそんな1人で、私のセミナーに参加していました。

初めてお会いして模擬面接を受けた彼女は、緊張すると“まばたき”が増えてしまう癖がありました。
やや自覚があった様子でしたが、自分ではどうすることもできず、面接の間ずっとまばたきを止めることができなかったそうです。
私の面接指導では、無意識に出てしまう癖を改善するための具体的な方法を実践し、成功体験を積むと共に、自分の考えを言語化し、落ち着いて伝えるためのコミュニケーション力を徹底的に磨いていきました。

やがて、話す姿勢も声の出し方も明るく変化し、自分の言葉で自信を持って想いを届けられるようになった彼女は、面接本番でその力を発揮。見事、合格を勝ち取りました。

後日、Mさんはこんな言葉を送ってくれました。

「マドカさんは、とても話しやすくて親しみやすい方でした。
最初は“元JALのCA”と聞いて少し身構えていましたが、実際にお話してみると、優しくて面白くて、全然“お高くとまった感じ”がないんです。
たとえ話が豊富で分かりやすく、難しいことでも『こうすればできるよ』と行動に落とし込んで教えてくれるので、すぐに実践できました。
『なるほど、だから合格する人ってこういう考え方をしてるんだ！』と、自分でも納得しながら学べたのが嬉しかったです。」

さらに、受講の本質的な価値についてもこう語ってくれました。

「マドカさんの面接対策は、他社のものとは全く違っていました。
否定されることがなく、自信を失わせるような声かけもない。
ただ指導されるだけでなく、自分で考える力がつく。
他の受験生とも、“仲間”として関われる空気が心地よかったです。
そして何より、CAとして本当に必要な視点を教えてもらいました。」

そして最後に、こう締めくくってくれました。

「この時間は、CAになるためだけじゃなく、社会人としての土台をつくる学びの場だったと、今も実感しています。」

Mさんは、当時私が運営していたSNS上の非公開コミュニティに参加していて、同じ志を持つ3人の仲間と出会い、4人で励まし合いながら受験期を乗り越えました。

その4人のうち、MさんはANAのCA。もう一人はキャセイパシフィック航空のCAに合格。
残る2人は海外でのキャリアを選択し、留学後に米国公認会計士として働いたり、外資系企業でキャリアを積んだのちに、国際結婚・海外移住と子育てと、それぞれが「自分らしいキャリアと人生」を歩んでいます。

私の元を巣立った教え子たちは、CAとしての転職・昇格に留まらず、結婚・出産・海外移住など人生の節目に「またマドカさんに話を聞いてもらいたい」と連絡をくださる方も多く、講師冥利に尽きる場面が何度もあります。

ご家族とのあたたかなエピソード

CA受験というのは、受験生本人だけでなく、ご家族の想いがそっと支えてくれることも多いものです。これまでにも、私の元にはご本人だけでなく、ご家族からのメッセージやあたたかな交流が数多くありました。

あるとき、お申込み前にご本人の代わりに電話をくださったのは、おばあ様でした。
「孫が講座に申し込んだようなのですが、無理に高額なものを契約させられていないか心配で…」と、真剣なお声でご連絡をくださいました。

実際にお孫さんとお話してみると、意欲はとても高く、しっかりとした目的を持っていました。私は「今の彼女ならセミナー受講だけで十分です」とお伝えし、むしろ無理に広げすぎないようにアドバイスをしました。

結果的に彼女は、新卒で3社の航空会社から内定を獲得。
後日、おばあ様から丁寧なお手紙をいただき、手書きの温かい言葉が胸に沁みたのを今でも覚えています。

また、別のケースでは、ご本人から直接電話でお問合せをいただいたことがありました。
その学生さんは「将来は両親と同じANAで働きたい」との強い気持ちを持っており、いくつかの講座を比較した上で弊社を選んでくださいました。

実は彼女のご両親は、お父様が現役のANAパイロット、お母様が元ANAのグランドスタッフでした。
とはいえ、娘さんの受験準備はご本人が主体的に取り組まれており、ご両親は一歩引いて、温かく見守っていらっしゃった印象でした。

「問い合わせした中で、一番誠実で信頼できそうだったので選びました」

とご本人が話してくれたその言葉に、私も気が引き締まる思いでした。

最終的に彼女は、第一志望だったANAグランドスタッフに見事内定。
内定後に聞いたお話では、お父様がフライトから戻られた際、

「今までほとんどメイクもしていなかった娘が、表情も雰囲気もすっかり変わっていて驚いた。
努力の積み重ねがここまで変化を生むのかと感動した」

と、目を細めてお話されていたそうです。

そして後日、ご両親からお礼としてお菓子をいただいた際に、「本人の良さを自然に引き出してくれてありがとうございました」とあたたかなメッセージをいただきました。

また、アメリカの音大に留学中、帰国のタイミングで私のセミナーを受講してくださった方もいました。
彼女は、正社員で働くなら「CAしか考えられない」と強く思いながら、いつでも試験に臨めるように、接客のアルバイトをしながら受験準備を続けていました。

まず最初にご縁をいただいたスターフライヤーで、CAとしてのキャリアをスタート。
その後、「フルサービスを提供する航空会社で国際線に乗りたい。できれば留学先だったカリフォルニアに仕事で行きたい」という想いを胸に、転職を希望していました。そして、新たに設立されたZIPAIRの第1期生が募集されると私に連絡をくださり、サポートをさせていただきました。初代CAになりますので、過去の採用情報がない中、見事、合格。現在は夢だった国際線で世界中を飛び回っています。

CAとしての勤務を通じて、まさに希望していた“第2の故郷と日本を行き来できる環境”と、“英語力を活かせるグローバルな仕事”を手に入れ、やりがいをもって働く彼女の生き方は、その人らしいキャリア選択をサポートしようと心掛けてきた私にとっても、大きな励みとなっています。

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