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【CA受験】CAってどの会社でも同じ?企業研究の落とし穴と、私が伝えたい本音

ES・自己PR対策, 合格者の傾向と対策, 面接のコツ・質問対策

「CAって、どこの会社でも同じことしてるんじゃない?」
CA受験を考え始めた人の中には、そう感じたことがある方も多いかもしれません。

確かに、どの会社でも“飛行機の中で働く仕事”という意味では同じように見えますし、仕事内容も共通している部分がたくさんあります。
でも実際には、働き方、雰囲気、求められる資質や価値観まで、大きく違うように感じます。

そして、もっと言えば「同じように企業研究をしていても、面接でその成果をどう活かせるかは人それぞれ」です。


企業研究って、何のためにするの?

私はこれまで、航空業界に限らず、就職・転職支援に携わってきました。
そんな中で、**「企業研究って何のためにするんですか?」**という質問を、よくいただきます。

企業研究とは、「どんな質問をされても答えられるように備えること」でも、「会社のホームページの情報を覚えること」でもありません。
私の考えでは、企業研究は「その会社が目指しているものを知り、自分が共感できるかを見つけるため」にするものです。

実際に受験生からは、こんな相談が多いです。

「会社のことは調べたけど、それをどう志望動機に活かしたらいいのか分かりません」
「“知名度”や“イメージ”以外のどこに惹かれたのかが見つからないんです…」

これは、受験生が悪いのではなく、企業研究の“やり方”と“考え方”を誤解してしまっているから。


「調べれば誰でもわかること」だけを伝えても、伝わらない

企業のHPやパンフレット、SNSなどで得た情報を、そのまま並べて志望動機として話しても、面接官には響きません。

なぜなら、面接官はその会社で何年も働いている“中の人”。
そういった情報は**「知ってて当然」レベルの内容**であり、それをただ言葉にしただけでは、評価されないのです。

むしろ、「それをどう受け取ったのか?」「なぜそこに惹かれたのか?」という、あなた自身の価値観や思考プロセスを知りたいのが本音。


面接官が聞きたいのは「あなたの話」

面接での質問は、「あなたの正解」を聞いているのではありません。
面接官は、受験生が話しやすいであろう話題(=企業研究・志望動機など)を使って、その人がどんな人かを知ろうとしているのです。

つまり、

  • どこに共感したのか?

  • どんな働き方をしたいと思っているのか?

  • 自分のどんな価値観と重なると思ったのか?

そんな、あなたにしか語れない話を聞きたがっているということなんです。


企業研究を“自分の言葉”に変えるために

私がサポートする受験生には、こんなふうに伝えています。

  • 同業他社と比較してみよう

  • 社会貢献や企業理念の中で共感できるものを探そう

  • 社員紹介ページから「この人の考え、いいな」と思えるものを見つけよう

  • そして、「なぜそう思ったのか」を言葉にしてみよう

これは、“自分の価値観を掘る”作業でもあります。


どの会社を受けるかは、自分で決めていい

私は受験生から「この会社も受けた方がいいですか?」と聞かれることがあります。
そのとき、必ずこう聞き返します。

「その会社に受かったら、働きたいと思えますか?」

「とりあえず受けておいた方がいい」と言われたから…という理由だけで受けるのは、誰のためにもなりません。

もちろん、CA受験に臨むにあたり、気にしている悩みがある場合(低身長・年齢・家庭の事情など)や、早く経験を積みたいという方には「まずは経験を積んでから次を考える」こともおすすめしています。
ただ、それも「自分で選ぶ」という視点を忘れてはいけません。


働いてみないとわからない。だからこそ、納得して選ぶ

実は私自身も、新卒の就活で、アメリカの某外資系エアラインを受験したことがあります。
その会社では、日本人のCAとしての採用という枠ではなく、機内通訳としての乗務を経て、CAになるというキャリアパスが用意されていました。
私は英語にあまり自信がなかったこともあり、「外資系でも通用するのか」を知りたくてチャレンジしましたが、
書類選考と筆記試験に合格した時点で目的は達成されたと感じ、その後に続く面接試験は、受験を辞退しました。
「辞退するなんて勿体ない!」と思う方もいるかと思うので、私が辞退したもう1つの理由も書いておきます。
実は、その航空会社の面接は、圧迫面接が多いと調べて知っていたので、自分の性格を考えての辞退でした。
自信がただでさえない受験生だった私にとって、圧迫面接を受けた後の精神的ダメージが不安だったからです。
何より私は「日本の会社で働きたい」という気持ちが強かったので、新卒でダメでも既卒を受ける覚悟で、
その後に控えていた本命だった国内航空会社の受験に集中しました。

私のように、本命の航空会社を受ける前に、力試しで受けるケースもアリだと思います。
ただ、働ける会社は1つだけなので、募集全てにチャレンジする必要もないのかな…とも思います。
それに、お住まいの地域によっては、受験するだけで結構な時間とお金を使うケースもあります。

ちなみに、実際にいろんな航空会社で働くCAの方々の話を伺うと、「働いてみて初めて分かること」があるのも事実です。
チャレンジ精神旺盛な方や、CAという職業ができることを最優先に受験に臨みたい方、ご縁を大切にしたいからチャンスはいくらでも有難いと思う方は
募集情報を見つけたら、応募してみるというスタイルもいいのかもしれません。
実際、新卒では志望度の高い会社しか受けない人も居ますが、既卒ではチャンスがあればどんどんチャレンジしよう!と方針を変える人も多いです。

一つだけアドバイスがあるとしたら、CA受験のサポートを長年続けている私からすると、
合否に一喜一憂する「選考結果を待つ時間」はかなり精神的にも辛いので、
何社も受けるなら、それなりの覚悟をもって受験することが大切かと思います。

また、これは個人的な意見ですが、「嫌なら別れればいい」と軽い気持ちで恋人と付き合うような感覚で手あたり次第に会社を受けるのは、
相手に対しても、自分に対しても不誠実だと思うのです。
選考過程でお会いした社員の方々が素敵だったから、受けてみて良かったと思えることもありますし、
熱意が足りない状態で受けた結果、面接でもうまく伝えることができなまま残念な結果が届くと、
本命ではなかったはずなのに、自信喪失してしまったというケースもあります。
自分の性格なども踏まえて、受験する会社は慎重に選ぶことをお勧めします。


「恋人」ではなく、「人生のパートナー」として会社を選ぶ

会社選びは、ただの“恋人選び”とは違います。
気軽に付き合って、違うと思ったら離れればいい──そんな関係とは違って、仕事は人生の多くの時間を共にする「パートナー」のような存在です。

結婚(=ここでは、ずっとその会社で働き続けるという意味)という形を選ぶかどうかに関係なく、
**「この先の人生を一緒に歩めるかどうか」**という視点で、会社を選ぶことが大切だと私は思っています。

内定をいただいてから悩んでもいいんです。
だからこそ、そのときにはしっかりと自分と向き合って、「この会社で働く未来を選べるか?」を納得いくまで考えてください。


実際に働いてみて、会社ごとの違いを痛感しました

私は、CAとしてはずっとJALの人でしたが、
JAL便だけでなく、入社前からの希望が叶い、共同運航便担当に選ばれたので、タイ国際航空、カナディアン航空など、全く違う航空会社での乗務を経験することができました。

同じ国際線でも、会社が違えば

  • 使用機材

  • 乗務員の人数構成(男女比など)

  • 担当業務の分担

  • サービス内容の進め方

すべてが異なります。

たとえば、JALのバンクーバー便と、カナディアン航空の同じ路線では、同じ目的地でも働くスタイルや優先順位が全く違うことに驚かされました。

国内線でも、路線やフライトパターン、何人編成か、1日何便飛ぶのか…こうした条件の違いで、働きやすさややりがいは大きく変わってきます。


自分に合った「路線」「会社」「仕事のスタイル」がある

私は、地方路線や2泊3日パターンの国内線が好きでした。
早朝の便を担当すると、国際線よりも出勤時間が早かったりと、通勤が大変でした。
しかし、1日の離発着回数は多い分、より多くのお客様とお会いすることができ、
短いフライトであっても、自分の工夫次第では、ちょっとした会話を楽しむこともでき、それが仕事の愉しみの1つでした。
同じ日本国内を飛ぶCAだとしても、働く会社によって、路線にも特色があります。
空港での駐機時間やステイ先での自由時間、使用機材の傾向なども会社ごとに違いがあり、
それによってスケジュールの「楽さ」「キツさ」も変わってきます。

また、国際線では、ニューヨークやロンドンなどの長距離便で、ビジネスクラスのインチャージを担当することに大きなやりがいを感じていました。
ヨーロッパ便は西へ向かうので、時差調整が比較的楽です。
一方、北米便の時差はフライト前、フライト中、ホテル到着後の睡眠時間の取り方などを失敗しないようにいつも以上に体調管理が必要で、
あまりよく眠れないままのフライトなどでは、体力的にも厳しいです。
しかし、ファースト、ビジネス、エコノミーと各クラスごとに複雑で奥深いサービスがあり、やりがいを感じていたのを覚えています。

一方、アジア路線は比較的短時間で、体力配分さえ間違えなければ負担も少なく、テンポよく働ける面白さがありました。
その路線の習熟度の高いアジア各地の外国基地CAたちから学ぶことも多かったです。

CAとしての仕事や役割は、接客と保安といった大きな視点で捉えると共通点が多くありますから、
そこだけを見れば「どこの会社でも同じ仕事」と思う人も居るでしょうが
実際にいろんな会社でのフライトを経験した立場からすると、同じ仕事とは一概には言えないのではないかと思っています。


経験年数が同じでも、会社によって“成長の形”は違う

たとえば、LCCとフルサービスキャリアでは業務内容が違いますし、
会社によってはフライト以外の業務も早い段階から経験できたり、CA以外の業務が新人時代から経験できることがあります。
また、大手航空会社では人数が多いため、CA以外のポジションを経験できる人は限られますが、
サポートしてCAになった方々の活躍ぶりを伺うと、比較的小規模な会社では、風通しの良さやチャンスの幅が広いと感じました。

  • チーフパーサーを早く目指したい人

  • 地方路線での人との出会いを楽しみたい人

  • 様々な業務に関わって成長したい人

それぞれに合った会社があります。


まとめ:企業研究とは、自分を知ること。会社選びとは、未来を選ぶこと。

面接で問われているのは「どれだけ調べたか」ではなく、「どれだけ自分の言葉で語れるか」。
企業研究は、“情報を覚える作業”ではなく、“自分を深く理解し、語れるようになるための準備”です。

CAという夢の実現は、「どこでもいいから受かる」ではなく、
「自分に合った会社で、自分らしく働ける未来を選ぶこと」から始まります。

あなたのその選択が、これからのキャリアを支えてくれるはずです。


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