CAエントリーシートの書き方|書類通過だけで終わらない「面接につながるES」の作り方
CAエントリーシートの書き方|書類通過だけで終わらない「面接につながるES」の作り方
「ESが全然書けません」
「自己PRも志望動機も、何を書けばいいのか分かりません」
「添削してもらったけれど、自分の文章ではないような気がします」
CA受験生の方から、こうしたご相談をよくいただきます。
ESを書くというと、文章力が必要だと思われがちです。
でも、実際には文章を書く前の整理の方が大切です。
何を聞かれているのか。
自分は何を伝えるのか。
どの経験を使うのか。
その経験から、自分のどんな人柄や考え方が伝わるのか。
そして、ほかの設問と合わせたときに「どんな人なのか」が見えてくるか。
ここまで整理できれば、文章はずっと書きやすくなります。
そしてもう一つ、CA受験のESで忘れてほしくないことがあります。
ESは、書類選考を通過したら役目を終える書類ではありません。
面接では、提出したESをきっかけに質問されたり、書いた経験についてさらに詳しく聞かれたりします。
だからこそ、「通過しそうな文章」を作るのではなく、面接でも自分の言葉で続きを話せるESを作ることが大切です。
この記事では、150名以上のCA合格者を見てきた経験をもとに、書類通過だけで終わらない「面接につながるES」の作り方を解説します。
CA受験の完全ガイド|エントリーから面接合格までの全体ロードマップ
CA面接で見られている6つの評価軸|面接官が見ているCAの素養
ESが書けないのは「文章力がないから」とは限らない
ESを書こうとして、
最初の一行が出てこない。
何度書き直しても、しっくりこない。
文字数は埋まったけれど、自分でも何を言いたいのか分からない。
という方がいます。
そんなとき、いきなり文章を完成させようとしないでください。
文章を書く前に、
- この設問では何を聞かれているのか
- 自分は何を伝えたいのか
- どの経験を使うのか
- その経験のどの部分を使うのか
を整理します。
たとえば自己PRなら、
「私は協調性があります」
と先に文章を作るのではなく、
「どんな場面で周囲と関わってきたのか」
「そのとき自分は何を考えたのか」
「人と関わるとき、どんな行動をすることが多いのか」
を振り返ります。
文章を書く前に、材料を集めて整理する。
これがES作成の最初のステップです。
まず「設問に答えているか」を確認する
ESでは、魅力的なエピソードを書くことより先に、設問に答えていることが大前提です。
たとえば、
「あなたが周囲と協力して成し遂げた経験を教えてください」
と聞かれているのに、自分がどれだけ頑張ったかという話だけを書いてしまえば、経験そのものが素晴らしくても、質問への答えとしてはずれてしまいます。
ESを書くときは、
「私はこの設問に対して、何を答えようとしているのか」
を最初に一言で言える状態にしてみてください。
そのうえで、必要な具体例や背景を加えていきます。
文章を書きながら考えるのではなく、
答えを決めてから文章にする。
この順番にすると、内容がぶれにくくなります。
1つの設問では「伝えたいこと」を絞る
ESに書きたいことがたくさんある方ほど、一つの回答にあれもこれも入れたくなります。
でも、限られた文字数の中に、
「努力しました」
「周囲にも気を配りました」
「リーダーシップも発揮しました」
「最後まで諦めませんでした」
と複数のアピールを詰め込むと、読み終えたときに何が一番伝えたかったのか分からなくなることがあります。
一つの設問では、
「この回答から、まず何を知ってもらいたいか」
を決めます。
そのメッセージが伝わるように、経験や行動を選んでいきます。
ただし、ここで注意してほしいことがあります。
ES全体では「同じ自分」ばかり見せない
一つの回答では伝えるテーマを絞ります。
でも、ES全体で同じことばかりを書く必要はありません。
たとえば、
自己PRでも「周囲との協調性」。
学生時代に頑張ったことでも「周囲との協調性」。
困難を乗り越えた経験でも「周囲との協調性」。
となれば、一つひとつの回答が悪くなくても、ES全体を読んだときにその人の一面しか見えないことがあります。
CAとして必要になる力は、一つだけではありません。
周囲と協力する力。
責任を持って行動する力。
状況を見て判断する力。
相手の立場を考える力。
目標に向かって努力する力。
変化に対応する力。
さまざまな側面があります。
だからESを作るときには、一問ずつ完成させるだけでなく、
「ESを全部読んだとき、この人はどんな人に見えるだろう?」
と俯瞰して確認してみてください。
1つの回答ではテーマを絞る。
でもES全体では、さまざまな経験や考え方から人物像が少しずつ見えてくる。
私は、このバランスを大切にしています。
「すごい経験」がなくてもESは書ける
ESが書けない方から、
「留学経験がありません」
「部長やキャプテンをしていません」
「全国大会に出たような経験もありません」
「普通のアルバイトしかしていません」
と言われることがあります。
でも、ESで大切なのは、経験の派手さだけではありません。
同じアルバイト経験でも、
何に気づいたのか。
そのとき何を考えたのか。
誰とどのように関わったのか。
困ったときにどうしたのか。
なぜその行動を選んだのか。
という部分には、その人らしさが表れます。
「何をした人なのか」だけではなく、「その経験の中でどんな人だったのか」
が伝わることが大切です。
自分では「普通」と思っている経験の中に、実はその人らしさがよく表れていることも少なくありません。
具体的に書くのは、すごく見せるためではない
ESでは「具体的に書きましょう」とよく言われます。
でも、具体的にする目的は、話を大きく見せるためではありません。
初めて読む人が、その状況を理解できるようにするためです。
たとえば、
「アルバイトでお客様に寄り添いました」
だけでは、
どんな状況だったのか。
お客様は何に困っていたのか。
あなたは何に気づいたのか。
具体的に何をしたのか。
が分かりません。
必要な背景や行動を少し加えることで、読み手がその場面を想像できるようになります。
ただし、詳しく書きすぎれば文字数が足りなくなります。
だから、
「この文章を理解するために必要な情報か?」
という視点で残す情報を選ぶことも大切です。
志望動機は「企業情報を書く欄」ではありません
志望動機を書くために企業研究をすることは大切です。
でも、企業のホームページに書かれている言葉を並べても、それだけではあなたの志望動機にはなりません。
たとえば、
「安全を大切にしている御社に魅力を感じました」
「お客様を大切にする姿勢に共感しました」
だけでは、多くの受験生が同じように書くことができます。
大切なのは、
「なぜ、そこに自分が惹かれたのか」
です。
その会社の考え方や取り組みのどこに反応したのか。
それは、自分のどんな経験や価値観とつながっているのか。
なぜほかの航空会社ではなく、その会社で働きたいのか。
企業研究で調べた情報と、自分自身の経験・価値観がつながったとき、志望動機はその人の言葉になります。
「会社にどう貢献するか」を無理に作らなくていい
ESの書き方では、
「会社にどんな貢献ができるかを書きましょう」
と言われることがあります。
もちろん、自分の強みを仕事でどう活かせるかを考えることは大切です。
ただ、まだ入社していない受験生が、
「私は御社で〇〇を実現します」
と無理に大きなことを書く必要はありません。
まずは、
自分がこれまでどんな経験をしてきたのか。
どんなときに力を発揮してきたのか。
何を大切に働きたいのか。
その強みや価値観が、CAという仕事や応募企業でどのように活かせそうなのか。
を、現時点で考えられる範囲で整理してみてください。
背伸びした未来より、これまでの経験とつながっている言葉の方が説得力があります。
本人が話していないことを、ESに書き足さない
ES添削を受けると、文章がとてもきれいになることがあります。
でも私は、文章がきれいになったかどうかだけでESの良し悪しを判断しません。
特に注意したいのが、
本人が言っていないこと、感じていないことが文章の中に追加されていないか
という点です。
「こう書いた方がCAらしい」
「この方が志望度が高く見える」
という理由で、本人が実際には感じていない感情や動機まで加えてしまえば、それは本人のESではなくなってしまいます。
書類だけなら、その文章で通過することがあるかもしれません。
でも、面接で、
「ここにこう書いてありますが、なぜそう思ったのですか?」
と聞かれたらどうでしょう。
本人が自分の言葉で説明できなければ、そこで違和感が生まれます。
ESは、提出して終わりではありません。
書いた一文について、「なぜ?」と聞かれても、自分の経験として続きを話せること。
これは必ず確認してほしいポイントです。
「自分の言葉」とは、文章が下手なままでいいという意味ではない
「自分の言葉で書きましょう」と言うと、
「では、添削しない方がいいのでしょうか?」
と思う方もいるかもしれません。
そういう意味ではありません。
読み手に伝わりにくい文章を整理したり、重複した表現を減らしたり、文字数を調整したりすることは必要です。
大切なのは、
内容そのものまで別人のものに変えないことです。
良い添削とは、立派な言葉を足すことではありません。
本人が本当に伝えたかったことを確認し、それが初めて読む人にも伝わる文章へ整理していくことだと私は考えています。
添削後の文章を読んだとき、
「自分ではこんな言葉は使わない」
「なぜこう書いてあるのか、自分でも説明できない」
と感じたら、一度立ち止まって確認してみてください。
ESは、面接官があなたを知るための材料になる
書類選考を通過すると、次は面接です。
面接官は、提出したESを見ながら、
「この経験をもう少し聞いてみたい」
「どうしてこの考えになったのだろう」
「この人はどんな場面でこういう行動をするのだろう」
と質問することがあります。
つまりESには、
「面接でどんな話をしてもらうか」のきっかけを作る役割
もあります。
だからこそ、
「書類審査に通りそうだから」
という理由だけで話を盛ったり、本人らしくない言葉に変えたりすることはおすすめしません。
むしろ、
「ここを聞いてもらえたら、私はもっと自分のことを話せる」
と思える内容がESに入っている方が、その後の面接にもつながります。
ESと面接をつなげて設計する考え方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ESは面接の台本。通過より大事な「深掘りされても崩れない設計」
提出前に「ES全体」をもう一度読む
一問ずつ回答を書き終えたら、最後に必ずES全体を通して読んでください。
確認してほしいのは、誤字脱字だけではありません。
- それぞれの設問にきちんと答えているか
- 同じ強み・同じエピソードばかりになっていないか
- ES全体を読むと、どんな人物なのかが見えてくるか
- 本人が普段使わない言葉が増えていないか
- 事実ではないことや、実際には感じていないことが入っていないか
- 「なぜ?」と聞かれたとき、自分の言葉で説明できるか
- 志望動機とほかの回答に大きな矛盾がないか
- 初めて読む人でも状況を理解できる文章になっているか
できれば声に出して読んでみるのもおすすめです。
自分で読んで、
「私は本当にこう思っている」
「この話なら、面接でももっと詳しく話せる」
と思えるかどうか。
そこまで確認してから提出してください。
まとめ|CAのESは「上手な文章」より「本人が見える文章」を
CAのESを書くときに必要なのは、難しい言葉や華やかな経験ではありません。
まず、設問を理解する。
伝えることを決める。
使う経験を選ぶ。
一問の中ではテーマを絞る。
でも、ES全体ではさまざまな自分が見えるようにする。
自分が感じていないことを足さない。
そして、面接で続きを聞かれても、自分の言葉で話せる文章にする。
ESは、書類選考を通過するためだけの作文ではありません。
これから面接官に会い、自分という人を知ってもらうための最初のコミュニケーションです。
文章をきれいにすることだけを目指すのではなく、
「このESを読んだ人に、私はどんな人として伝わるだろう?」
と考えながら作ってみてください。
一人でESを整理しきれない方へ
「何を書けばいいのか分からない」
「書いたけれど、自分らしい文章になっているか不安」
「添削を受けたけれど、面接で説明できる文章なのか心配」
という方には、ES作成サポートをご用意しています。
完成した文章を赤入れするだけではなく、これまでの経験や本当に伝えたいことを確認しながら、書類選考から面接まで一貫して使えるESを一緒に整理していきます。
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この記事の執筆・監修者
長尾 円
『CA面接合格メソッド』代表。JAL・ANAの両社から内定を得た経験をもとに、現在はCA受験生向けに面接対策・ES対策・コミュニケーション指導を行っています。
単なる受験テクニックではなく、「面接官視点でどう伝わるか」「評価されるポイントはどこか」を大切にしながら、新卒・既卒を問わず、一人ひとりの強みを言語化して「自分の言葉で話せる状態」に整えるサポートを行っています。
このブログでは、CA受験生が長く参考にできるよう、JAL・ANAを中心とした採用情報、面接対策、ES対策、選考の考え方をわかりやすく発信しています。
すみだ経済新聞「キーパーソンインタビュー」にて、長尾円の特集インタビュー記事が全3回にわたり掲載されました。詳しくはプロフィールページに掲載しています。
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