CA面接で印象に残る人とは?第一印象だけではない「一緒に働きたい」と思われる人の共通
CA面接で印象に残る人とは?第一印象だけではない「一緒に働きたい」と思われる人の共通点
CA面接を控えている受験生から、
「面接官の印象に残るには、どうしたらいいですか?」
「グループ面接で、ほかの受験生に埋もれてしまわないか心配です」
「やっぱりCAらしい、華やかな人の方が有利なのでしょうか?」
といったご相談をいただくことがあります。
「印象に残らなければ」と考えると、人とは違うエピソードを探したり、少し変わった回答を考えたり、いつも以上に明るく振る舞おうとしたりする人もいるかもしれません。
でも、私はCA面接で「印象に残ること」そのものを目標にする必要はないと考えています。
面接官と同じ空間で過ごし、言葉を交わしているうちに、その人の魅力が自然と伝わってくる。
そして面接が終わるころに、
「この人と一緒に働いてみたい」
「この人なら、お客様や仲間に会わせたい」
「CAとして、この人にお客様に接してもらいたい」
と思ってもらえる。
その結果として、面接官の記憶に残る。
今回は、CA面接指導を20年以上続けてきた経験から、「印象に残る人」とはどんな人なのか、第一印象だけではわからない部分も含めて考えていきます。
【CA面接対策まとめ】評価軸・質問・GD・ES準備までわかる完全ガイド
面接官が見ているポイントを体系的にまとめた記事はこちら。
CA面接で見られている6つの評価軸|面接官が見ているCAの素養
CA面接で「印象に残る人」とは?
面接官の記憶に残るために、目立つ必要はありません。
特別な経験を話さなければならないわけでも、面接官を楽しませるような話をしなければならないわけでもありません。
私が「印象に残る人」と聞いて思い浮かべるのは、一緒の空間で過ごし、会話をするうちに、その人の魅力が自然と伝わってくる人です。
最初は「明るそうな人だな」という印象だったのに、話しているうちに、その人のほがらかさやおおらかさまで伝わってくる。
真面目で一生懸命な人だと思っていたら、人としてのやさしさや心配りが素晴らしいことに気づく。
そうやって、面接が進むほど「この人はこんな人なんだ」と人物像が見えてきます。
だから、CA面接で目指したいのは、「どうしたら記憶に残れるだろう」と考えることではなく、「一緒に働きたい」と思ってもらえる自分を伝えること。
その結果として、記憶に残るのだと思います。
第一印象は大切。でも、あくまでも「入口」です
CA面接では、第一印象は大切です。
ただし、ここでいう第一印象と、その後の面接でわかってくる人柄や考え方は、分けて考えておきましょう。
面接室で最初に目に入る身だしなみ、表情、姿勢、視線、声、話し方、立ち居振る舞い、全体から伝わる雰囲気。
まだその人についてほとんど知らない段階で感じるものが、第一印象です。
そして面接官は、そこから会話を重ねながら、その人の考え方や価値観、仕事への姿勢、人との関わり方などを少しずつ知っていきます。
「CAっぽい第一印象=完璧なグルーミングと立ち居振る舞い」ではない
CA受験では、グルーミングや立ち居振る舞いを気にする人が多いと思います。
もちろん、身だしなみはきちんと整えておきましょう。
でも、CAらしく見えることと、CAとして採用したいと思われることは違います。
近年のCA採用では、受験生自身がドアを開閉して一人ずつ入退室するのではなく、面接官や、待合室から案内を担当する現役CAがドアを開閉し、受験生を案内するスタイルも多く見られるようになりました。
私はこれも、限られた選考時間の中で、予約された時間帯ごとに決められた人数の受験生と公平に面接を行うための工夫の一つではないかと考えています。
一人ひとりの細かな入退室動作に時間をかけるより、実際の対話を通して受験生を見る時間を確保することができます。
そして、お辞儀や基本的な所作は、入社後の訓練でも十分に磨いていける部分です。
だからこそ、CA面接対策で一つひとつの動作を完璧にしようとしすぎる必要はありません。
大切にしてほしい基本は、難しいものではありません。
背筋を伸ばすこと。
所作を丁寧に行うこと。
相手に気持ちを向けて、気持ちのいい挨拶をすること。
そして、堂々と振る舞うこと。
「でも、自信がありません」という人もいるでしょう。
自信がなくても大丈夫です。
面接のその時間だけは、「私はCAとしてお客様の前に立っている」くらいの気持ちで、見た目は堂々としていてください。
自信がついてから堂々とするのではなく、まずは堂々と振る舞ってみる。
それも一つの方法です。
「見ていて好ましい人」であること
CA面接では、「見ていて好ましい人」であることも大切です。
これは、容姿が華やかであるとか、いわゆる「CAっぽい見た目」であるという意味ではありません。
清潔感がある。
明るい表情をしている。
気持ちのいい挨拶ができる。
姿勢がよく、所作が丁寧。
そして、自分のことだけではなく、周囲を見ながら自然に動いている。
そんな人は、そこにいる様子を見ていても好ましく感じます。
そして、その気持ちが向いている相手は、面接官だけではありません。
一緒に選考を受けている受験生にも自然に気持ちを向けられる。
誰かが話しているときには、その人の話を聞く。
困っている様子があれば、相手に余計な気を遣わせることなく、自然に見守る。
そんなちょっとした場面から、思いやりや優しさが伝わることがあります。
面接官に対してだけ丁寧で感じがいいのではなく、その場にいる人たちに対して、普段からどんなふうに接している人なのか。
そこにも、その人の魅力が表れます。
面接を意識しすぎて、ぎこちなくならない
面接を意識するあまり、一つひとつの動きがぎこちなくなってしまう人もいます。
「これでいいのかな?」
「次はどうすればいいんだろう?」
と迷いながら動いていることが、見ている側にも手に取るように伝わってくることがあります。
丁寧にしよう、失礼のないようにしようという気持ちは、とても大切です。
でも、少しCAとして働く場面を想像してみてください。
お客様の前で、一つひとつの動作に迷いながらぎこちなく動いていたら、お客様はどう感じるでしょうか。
CAは、お客様や周囲の状況を見ながら、自然に、スムーズに動くことが求められる仕事です。
だから面接でも、丁寧さと礼儀正しさを大切にしながら、自然に、スムーズに、堂々と振る舞う。
これを意識してみてください。
自然に振る舞うことと、礼儀をなくすことは違います。
完璧な「面接用の所作」を演じるのではなく、礼儀正しく丁寧でありながら、笑顔や物腰、動きが自然であること。
その方が、普段人と接しているときのあなたの魅力も伝わりやすくなります。
立ち居振る舞いは、日常の中で磨くことができる
もし、「立ち居振る舞いや丁寧な所作には自信がない」と感じるなら、面接直前だけ特別な練習をするのではなく、日常のちょっとした時間を使ってみてください。
通学や通勤の電車の中で、どんな姿勢で立っているか。
人に物を渡したり、受け取ったりするとき、どんなふうに手を動かしているか。
人と挨拶をするとき、きちんと相手に気持ちが向いているか。
椅子に腰かけるときや、椅子から立ち上がるとき、どうしたら自然にスマートに動けるだろう。
そんな何気ない場面で、
「見ていて素敵だと感じる振る舞いって、どんな振る舞いだろう?」
「相手に気持ちが伝わる所作って、どうしたらできるだろう?」
と少し意識して過ごしてみてください。
毎日の中で繰り返しているうちに、面接のときだけ意識して作る所作ではなく、自然な振る舞いとして少しずつ身についていきます。
「素敵だな」と思う人を真似してみる
もう一つおすすめしたいのが、日常生活の中で、「あの人、素敵だな」と感じる人を見つけることです。
素敵だと思ったら、「何が素敵なんだろう?」と少し観察してみてください。
姿勢なのか。
歩き方なのか。
表情なのか。
人に物を渡すときの手の動きなのか。
挨拶をするときの気持ちのよさなのか。
そして、「これなら私にもできそう」と思ったものがあれば、ぜひ真似して、自分の日常の振る舞いに取り入れてみてください。
私のJAL時代の同期に、幼少期からバレエを習っていた人がいました。
彼女は姿勢がとてもきれいで、背筋をすっと伸ばし、まっすぐに歩く姿がとても素敵でした。
私は、彼女に初めて会ったときの第一印象がとてもよかったことを今でも覚えています。
でも、「幼少期からバレエを習わなければ、そんなふうにはなれない」という話ではありません。
姿勢を少し意識するだけで、その人が素敵に見えるのなら、これは今日から誰にでも取り入れられることだと思いませんか?
CAを演じるための所作を覚えるのではなく、自分が「素敵だな」と感じる振る舞いを、少しずつ日常の中に取り入れていく。
その積み重ねが、自然な姿勢や物腰につながっていきます。
面接で身につけた所作は、CAになってからも役立つ
椅子に腰かけるときや、椅子から立ち上がるときの動作も同じです。
普段はほとんど意識していないかもしれませんが、「どうしたら、もっと自然にスマートに動けるだろう?」と少し工夫するだけでも、見え方は変わります。
実は、こうした所作はCAになってからも役立ちます。
機内では、お客様と向かい合う位置にジャンプシート(乗務員席)が設置されていることがあります。
CAがそこに着席したり、離席したりする姿も、目の前のお客様に見られています。
そしてCAは、お客様と直接会話をしているときだけ見られている仕事ではありません。
私自身、JALで国際線に乗務していた頃、お客様から思いがけない言葉をかけていただいたことがあります。
私がビジネスクラスでサービスをしていたとき、その様子をエコノミークラスの最前列にお座りのお客様がご覧になっていました。
そのお客様から、「サービスをするときの振る舞いや手の動きがきれいで、見ていて気持ちがよかった」と褒めていただいたのです。
私はそのお客様に直接サービスをしていたわけではありません。
それでも、仕事をしているときの姿や手の動きまで見てくださっていたことが、とても印象に残っています。
CAは、通路を歩く姿、物をお渡しする手の動き、ジャンプシートに座ったり立ったりする姿、ほかのお客様にサービスをしている様子など、何気ない振る舞いもお客様の目に入ります。
だからこそ、面接のためだけに「正しい座り方」「正しい立ち方」を暗記するのではなく、日常の中で、自分の動きを少しだけ丁寧に、スマートにしてみる。
CA面接のためだけに身につけるのではなく、その振る舞いが普段のあなたになっていくこと。
それが一番自然です。
CA受験生はみんな素敵。第一印象だけでは一人を選べない
実際にCA面接の場に行くと、きちんと身だしなみを整え、スーツをきれいに着こなし、姿勢にも気をつけている受験生がたくさんいます。
中には、そのまま制服を着ても違和感がないのではと思うほど、CAらしい雰囲気を感じさせる人もいるでしょう。
でも、だからこそ、第一印象だけで一人を選ぶのは難しいのです。
たとえば、色とりどりの花が咲いている花畑を想像してみてください。
どの花も、それぞれにきれいで魅力があります。
「この中から好きな花を一輪だけ選んでください」と言われたら、迷ってしまいませんか?
大きく華やかな花だけが魅力的とは限りません。
小さく可憐な花に目が留まることもあれば、やさしい色合いの花に心惹かれることもあります。
CA受験生も同じです。
華やかな人だけが魅力的なのではありません。
明るい人。
ほがらかな人。
落ち着いた人。
親しみやすい人。
品のある人。
それぞれに違った魅力があります。
だから面接のあとに、
「隣の人の方が華やかだった」
「私よりCAっぽかった」
「お辞儀がすごくきれいだった」
と、それだけで落ち込む必要はありません。
第一印象は、その人を知るための入口です。
どんな人なのかは、そこから言葉を交わし、一緒の時間を過ごす中で、少しずつ見えてきます。
第一印象を「面接のピーク」にしない
CA面接で私が大切だと思っているのは、第一印象を面接のピークにしないことです。
最初に「素敵な人だな」と思ってもらえたとしても、その後の会話で魅力が感じられなくなってしまったら、とてももったいないからです。
第一印象がよいほど、相手の期待値も上がる
イメージしやすいように、お料理にたとえてみましょう。
見た目がとてもきれいで、おいしそうな香りがして、自分の好きな食材が使われている料理が目の前に出てきたら、
「おいしそう。食べてみたい」と思いますよね。
ところが、実際に食べてみたら「普通」。
まずいわけではない。
でも、見た瞬間に期待したほどではなかった。
そうしたら、「ぜひ、また食べたい」とまで思うでしょうか。
面接でも似たことが起こります。
第一印象がとてもよければ、
「どんな人なんだろう」
「話してみたいな」
と相手の期待も高まります。
ところが、話し始めると準備した回答を一方的に話し続けたり、質問と少しずれた回答になったり、うまくいかないことで表情までどんどん暗くなったりする。
すると、最初に抱いた印象との間に差が生まれてしまいます。
だからこそ、第一印象だけを作り込みすぎないことも大切です。
理想は「話すほど、もっと魅力的になる人」
第一印象が「すごくいい」でなければ、不合格になるわけではありません。
最初は、「感じのいい人だな」くらいだったとしても、話していくうちに、「この人、すごくいいな」に変わることがあります。
逆に第一印象がとてもよくても、その後の印象が下がることもあります。
理想は、第一印象で得た好感を失わず、対話するほど、その人の魅力がさらに加わっていくこと。
面接官の中にあるあなたの印象は、面接が始まった瞬間に決まってしまうものではありません。
面接が終わるまで、印象は変わり続けています。
会話をするほど、その人の魅力が立体的に見えてくる
第一印象だけでは、その人のすべてはわかりません。
だからこそ、面接では会話をします。
たとえば、明るい雰囲気の人。
話してみたら、さらにほがらかで、おおらかで、周囲まで明るくしてくれるような人だった。
とても美しく、最初は少し近寄りがたい印象だった人。
話してみたら、とても謙虚で、相手への思いやりが感じられた。
真面目で一生懸命そうな人。
話を聞いていくうちに、人としてのやさしさや心配りが素晴らしく、「この人がお客様に接したら、安心していただけそうだな」と感じられる。
親しみやすそうな人。
実際に話してみると会話が楽しく、「もっとこの人と話していたいな」と思わせてくれる。
このように、第一印象という一つの「点」から、会話を重ねることで、その人の人物像がだんだん立体的になっていきます。
第一印象とは違う一面が見えることも魅力になる
ここで誤解してほしくないのは、「ギャップを作りましょう」という話ではないということです。
「意外な一面を見せれば印象に残る」と考えて、わざと違う自分を演出する必要はありません。
人にはもともと、いろいろな面があります。
第一印象では見えなかった一面が、会話の中で自然に見えてくる。
その結果、「こんなところもある人なんだ」と、その人の魅力がより深く伝わることがあります。
第一印象だけでは伝わらない魅力は、言葉で伝える
第一印象だけで、その人のすべてが伝わるわけではありません。
私は面接対策の中で、「GAPを意識する」という考え方をお伝えすることがあります。
ここでいうGAPとは、わざと意外な一面を作ったり、人と違うことを言ったりすることではありません。
見た目だけでは伝わらない自分の魅力や素養を、きちんと言葉にして伝えること。
たとえば、明るく親しみやすい印象の人でも、実はとても粘り強く、仕事では最後まで責任を持って取り組む人かもしれません。
落ち着いていておとなしく見える人でも、周囲をよく見て、自分から人を支えたり動いたりできる人かもしれません。
華やかで自信がありそうに見える人でも、実はとても謙虚で、相手の話を丁寧に聞ける人かもしれません。
こうした部分は、第一印象だけではわかりません。
だからこそ、面接では、質問に答える中で、
「見た目だけでは伝わらない自分の魅力を、相手に知ってもらう」
という意識を持ってほしいと思います。
ただし、「ギャップを見せなければ」と無理に意外性を作る必要はありません。
自分の中にもともとあるものを、自分の経験や考えを通してきちんと言葉にする。
その結果として、
「こんな一面もある人なんだ」
と、その人の魅力がより立体的に伝わっていきます。
「CAらしい人」という一つの型にはめなくていい
CAとして魅力的に感じる人は、一種類ではありません。
ほがらかで、おおらかな人。
親しみやすく、話しかけやすい人。
品があり、落ち着いている人。
一緒にいると安心できる人。
真面目で一生懸命で、人へのやさしさや心配りが感じられる人。
それぞれ違う魅力があります。
「CAらしく見せなければ」と考えるあまり、全員が同じような明るさ、同じような笑顔、同じような話し方を目指してしまったら、本来その人が持っている魅力が見えにくくなってしまいます。
「CAらしい人」になろうとして、自分自身の魅力を消さないこと。
これも大切です。
あなたが話していない時間にも、あなたは伝わっている
面接でその人が伝わるのは、質問に答えている時間だけではありません。
むしろ、面接官と直接やり取りをしていないときに、普段その人が人とどう接しているのかが垣間見えることがあります。
「今の回答、失敗したかも」と思った後にも面接は続いている
面接では、すべての質問に完璧に答えられるとは限りません。
「ああ、今の答え、うまく話せなかった」と自分でも感じることがあるでしょう。
そのとき、そこで面接を自分から終わらせてしまわないでください。
一つの失敗を引きずって表情が暗くなり、次の質問にも集中できなくなってしまうのか。
それとも、うまくいかなかったことは受け止めながらも、気持ちを切り替え、もう一度目の前の相手に向き合えるのか。
最後まで最善を尽くせる人なのか。
そして、自分の失敗によって相手にまで気を遣わせるのではなく、めげずにその場に向き合える人なのか。
そうしたところにも、その人らしさは表れます。
一問うまく答えられなかったからといって、そこで面接が終わったわけではありません。
「失敗した」と思った後にも、あなたを知ってもらう時間は残っています。
ほかの受験生が話しているときにも「普段のあなた」が見える
グループ面接では、自分以外の受験生が話している時間があります。
誰かが答えに詰まってしまった。
深掘りされて、困っているように見える。
本人も「失敗した」と感じていそうな様子をしている。
そんなとき、自分はどんな様子でその場にいるでしょうか。
自分には関係ないという様子なのか。
心配するあまり、相手に余計なプレッシャーを与えてしまうのか。
それとも、その人に気を遣わせることなく、自然に見守ることができるのか。
面接官とやり取りしているときだけではなく、やり取りをしていない時間にも、その人が普段どんなふうに人と接しているのかが伝わることがあります。
これは、グループディスカッションやグループワークでは、さらに表れやすい部分です。
CA採用のグループワーク・GDで合格する人とは?JAL受験の実体験から解説
CA面接のグループワーク対策|進め方・役割・「こんな時どうする?」を実例で解説
面接官に「見られている」と意識しすぎなくていい
ここまで読むと、「面接中は一瞬たりとも気を抜けないの?」と思ってしまうかもしれません。
でも、そういう意味ではありません。
ずっと笑顔を作っていなければならないわけでも、ほかの受験生が話すたびに「評価される聞き方」を演じなければならないわけでもありません。
それでは、面接中ずっと「どう見られているか」ばかりを考えることになってしまいます。
大切なのは、普段、人と接しているときのあなたは、どんなふうに振る舞っている人なのか。ということです。
人の話を自然に聞ける。
困っている人がいれば気になる。
自分がうまくいかないときにも、その場の空気を悪くせず、気持ちを切り替えられる。
誰かが頑張っているときには、その人を応援できる。
こうしたことは、面接当日だけ突然身につけるものではありません。
だから「見られているから、どう振る舞えば評価されるだろう」と考えるより、普段から自分が人とどう関わっているのかを振り返ってみる方が、ずっと大切です。
面接官が想像するのは「CAとして働いているあなた」
CA採用の面接ですから、面接官が知りたいのは「面接受験生として完璧な人か」だけではありません。
この人がCAになったら、どんなふうにお客様と接するだろう。
仲間と一緒に働いたら、どんな存在になるだろう。
自分がうまくいかないときにも、周囲を見ながら仕事を続けられるだろうか。
仲間が困っていたら、どんなふうに関わるだろう。
そうやって、目の前にいる受験生と会話をしながら、CAとして働いている姿を想像していきます。
だからこそ、「この人と一緒に働きたい」だけではなく、
「この人なら、お客様や仲間に会わせたい」
「CAとして、この人にお客様に接してもらいたい」
と思ってもらえることが大切なのだと思います。
完璧なお辞儀ができるかどうかよりも、ずっと先にある話です。
「印象に残ろう」としなくても、記憶に残る人はいる
CAの仕事に置き換えて考えてみましょう。
CAは、お客様にサービスをするとき、
「今日、このお客様の記憶に絶対残ろう」
と思いながら接客しているわけではありません。
目の前のお客様を見て、その方に必要なことを考え、できることをする。
その結果、
「今日のCAさん、感じがよかったな」
「声をかけてもらえて嬉しかった」
「またどこかの便で会えたらいいな」
と、お客様の記憶に残ることがあります。
面接も、私は同じだと思っています。
無理に目立たなくていい。
人と違うことを言わなくてもいい。
面接官を驚かせる必要もありません。
面接官の記憶に残ろうとしなくていい。
一緒の空間で過ごし、言葉を交わす中で、あなた自身の魅力が自然と伝わってくればいいのです。
そして面接官が、「この人と一緒に働きたい」と思ったとき。結果として、その人は記憶に残る人になっているのではないでしょうか。
CA面接で自分の魅力を伝えられるようになるために
ここまで読んで、「では、自分の魅力をどうやって面接で伝えればいいのだろう」と思った方もいるかもしれません。
まず必要なのは、自分について知り、これまでの経験を振り返り、自分がどんな人なのかを言葉にできるようにしておくことです。
ただし、回答をきれいに作ることがゴールではありません。
実際の面接では、準備した通りの質問が来るとは限らないからです。
相手の話を聞き、何を聞かれているのかを考え、その場で自分の経験や考えを選び、自分の言葉で伝える。
そうした実践練習までしておくことで、準備してきたものを本番で使える状態に近づけていきます。
CA面接は回答を準備して終わりではない|想定外の質問にも対応できる実践練習とは
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この記事の執筆・監修者
長尾 円
『CA面接合格メソッド』代表。JAL・ANAの両社から内定を得た経験をもとに、現在はCA受験生向けに面接対策・ES対策・コミュニケーション指導を行っています。
単なる受験テクニックではなく、「面接官視点でどう伝わるか」「評価されるポイントはどこか」を大切にしながら、新卒・既卒を問わず、一人ひとりの強みを言語化して「自分の言葉で話せる状態」に整えるサポートを行っています。
このブログでは、CA受験生が長く参考にできるよう、JAL・ANAを中心とした採用情報、面接対策、ES対策、選考の考え方をわかりやすく発信しています。
すみだ経済新聞「キーパーソンインタビュー」にて、長尾円の特集インタビュー記事が全3回にわたり掲載されました。詳しくはプロフィールページに掲載しています。
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