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CA面接の質問に正解はある?|面接官が知りたいのは「あなた自身」

CA面接対策

CA面接の質問に正解はある?|面接官が質問から知りたいのは「あなた自身」

CA面接では、

「この質問には、何と答えれば正解ですか?」

「深掘りされたらどうしよう」

「答えにくい質問が来たら困る」

と不安になる方が少なくありません。

でも、面接官が本当に知りたいのは、質問そのものの答えではありません。

その質問をきっかけに、「あなたがどんな人なのか」を知りたいのです。

だからこそ、面接では「質問ごとの正解」を覚えるよりも、

なぜこの質問をされたのか。

この質問から、自分のどんな部分を知ってもらえるのか。

答えにくい質問をされたとき、自分はどんなふうに相手と向き合うのか。

と考えることが大切です。

この記事では、CA面接でよくある質問を例にしながら、面接官が質問をする意味と、質問を「自分を知ってもらうきっかけ」に変える考え方を解説します。

CA面接対策の全体像を先に整理したい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
【CA面接対策まとめ】評価軸・質問・グループワーク・GD・ES準備までわかる完全ガイド
面接官が何を見ているのかを先に理解しておくと、質問への向き合い方も変わります。
CA面接で見られている6つの評価軸|面接官が見ているCAの素養

たとえば、

「最近頑張ったことは何ですか?」

と聞かれたとします。

面接官が知りたいのは、「最近何をしたのか」という事実だけではありません。

なぜそれを頑張ろうと思ったのか。

どんな目標を立てたのか。

途中で困ったことはあったのか。

そのとき、どう考えて、どう動いたのか。

周囲の人とはどう関わったのか。

その経験から何を感じたのか。

こうした話を聞くことで、

「この人は、こういう場面でこう考える人なんだな」

という人物像が少しずつ見えてきます。

つまり、質問は「正解を答えるための問題」ではありません。

面接官があなたを知るための、会話のきっかけです。

この質問をされると、

「悪い点を言ったら印象が悪くなるのでは?」

「会社を批判してはいけない」

「企業研究の知識を試されているのかな」

と考える方も多いと思います。

もちろん、会社についてどのくらい調べているかや、視点そのものが評価されることもあります。

でも、この質問では、

少し答えにくいことを聞かれたときに、あなたがどのように相手へ返す人なのか

も見えてきます。

何か言いづらいことを相手に伝えなければならないとき、

相手が受け取りやすい表現を選べるか。

相手への敬意を保ちながら、自分の考えを伝えられるか。

はぐらかしたり、ごまかしたりせずに対応できるか。

こうした部分に、その人のコミュニケーションの特徴が表れます。

「当社の悪い点は?」と聞かれて、

「特にありません」

と答えること自体が、絶対に間違いというわけではありません。

本当にそう思っている場合もあるでしょう。

ただ、私はあまりおすすめしていません。

なぜなら、それではそこで会話が終わってしまうからです。

もしこの質問が、

「答えにくいことを聞かれたとき、この人はどう対応するのだろう?」

を見るきっかけだったとしたら、「ありません」では、その機会を自分から手放すことになります。

会社を否定する必要はありません。

たとえば、

「悪い点という表現が適切か分かりませんが、私自身は〇〇については今後さらに〜〜になったら嬉しいと感じています」

「課題というより、今後さらに期待している点なのですが……」

のように、相手への配慮を持ちながら自分の考えを伝えることもできます。

大切なのは、

質問から逃げずに、相手が受け取りやすい形で自分の考えを返すこと

です。

「まだ入社していないので、実際のところは分かりません」

という答え方も、決して悪いわけではありません。

実際に働いていない以上、分からないことがあるのは当然です。

知らないことを知ったかぶりしないという意味では、誠実でもあります。

ただし、

入社していない段階の受験生に質問していることは、面接官も分かっています。

そのうえで聞いているのですから、

「分かりません」

で終わるのではなく、

外から見て感じていること。

自分なりに企業研究をして考えたこと。

利用者として感じたこと。

今の自分だからこそ話せること。

を一つ加えてみると、会話は続いていきます。

そして、面接全体で見ることも大切です。

一度だけ、

「まだ経験していないので分かりません」

と答えること自体は問題にならないかもしれません。

でも、同じ面接の中で答えにくい質問が続くたびに、

「分かりません」

「経験していないので何とも言えません」

と同じ返しが続いたらどうでしょう。

一つひとつの回答は間違っていなくても、面接全体では、

「分からないことに直面したとき、自分なりに考えて返そうとする人なのか」

という印象に影響することがあります。

面接では、ときどき、

「ちょっと答えにくいな」

「どう答えるのが正解なんだろう」

と感じる質問をされることがあります。

でも、こうした質問は、必ずしも「難しい質問に正解できる人」を探すためにされているわけではありません。

少し困ったとき、難しい状況に置かれたときに、その人がどう考え、どんな言葉を選び、相手とどうコミュニケーションを取るのか。

そこを知るきっかけになる質問でもあります。

これは、実際のCAの仕事を考えると分かりやすいと思います。

最近、サポートしていた現役CAの方から、過去のフライトで約5時間の遅延が発生したときのお話を伺いました。

お客様は長時間機内から出ることができず、多くの方が苛立ちや不満を感じている状況でした。

その便は4名での乗務。

後輩CAがチーフを担当していたため、その方は、チーフには外部との連絡を取りながら最新情報を正確に把握し、お客様への案内に専念してもらおうと考えたそうです。

そして自分は機内を回り、お客様からのお叱りやご不満を受け止める役割を引き受けました。

このような状況で、

「まだ新しい情報が入っていないので、分かりません」

とだけ答えても、お客様の気持ちはなかなか収まりません。

新しい情報がないこと自体は事実です。

分からないことを、分かったふりをして答えることもできません。

それでもCAは、目の前にいるお客様とコミュニケーションを取り続けなければなりません。

お待たせしていることへの気持ちを伝える。

お客様の不満や不安を受け止める。

今分かっている範囲のことを正確に伝える。

新しい情報が入り次第案内することを伝える。

そして、チームの中で今自分にできる役割を考えて動く。

「答えが分からない」という事実と、「だから何もできない」は同じではありません。

CAの仕事には、このように正解がすぐに見つからない状況でも、目の前の相手にどう対応するかを考えなければならない場面があります。

だから私は、面接で少し答えにくい質問をされたときにも、

「何と答えれば正解なのか」だけではなく、「困ったときに、自分は相手とどう向き合う人なのか」も伝わっている

ということを意識してほしいと思っています。

CA面接のサポートをしていると、

「深掘りされるのが怖いです」

「何度も聞かれたら、答えられなくなりそうです」

という声をよく聞きます。

でも私は、深掘りはむしろチャンスだと考えています。

なぜなら、面接官の方から、あなたのことをもっと詳しく話せる時間を作ってくれているからです。

たとえば、

「学生時代に頑張ったことは何ですか?」

と聞かれて、一つの経験を答えたとします。

そこで、

「なぜ、それを始めようと思ったのですか?」

「一番大変だったのはどんなことですか?」

「そのとき、どうしましたか?」

「周りの方はどんな反応でしたか?」

「その経験から何を学びましたか?」

と質問が続いたらどうでしょう。

最初の回答だけでは伝えきれなかった、

何を大切にしている人なのか。

困ったときにどう考えるのか。

人とどう関わるのか。

どんなことに喜びを感じるのか。

といったことまで、より詳しく知ってもらうことができます。

深掘りは、「あなたの回答が間違っているから追及されている」とは限りません。

「その話をもう少し聞いてみたい」

「この人のことを、もう少し知りたい」

というところから質問が続くこともあります。

だから、深掘りされたときに、

「まずい。何か正解を答えなければ」

と身構える必要はありません。

「もう少し私のことを知ってもらえるチャンスをもらった」

くらいに捉えてみてください。

もちろん、回答の確認や矛盾を確かめるために質問が続く場合もあります。

それでも、質問を重ねてもらえる以上、その時間を使って、自分の考えや経験をより丁寧に伝えることができます。

面接対策では、

「この質問には、この回答」

と決めたくなることがあります。

でも、質問の答えを一語一句覚えてしまうと、聞き方が少し変わっただけで対応しにくくなります。

たとえば、

「最近頑張ったことは?」

「一番努力した経験は?」

「目標に向かって取り組んだことは?」

「途中で諦めそうになった経験は?」

は、似ているようで、聞かれていることは少しずつ違います。

だから、完成した文章を覚えるよりも、

自分の経験の中に、どんな材料があるのかを整理しておくこと

の方が大切です。

質問を聞いて、

「今、この質問をきっかけに、自分のどんな部分を知ってもらおう?」

と考えられる状態を目指してください。

想定外の質問や深掘りにも対応できる状態を作るための実践練習については、こちらの記事で詳しく解説しています。

CA面接は回答を準備して終わりではない|想定外の質問にも対応できる実践練習とは

CA面接でよく聞かれる質問も、模範回答を作るのではなく、

「この質問をきっかけに、自分の何を知ってもらえるか」

という視点で考えてみてください。

「あなたの強みは何ですか?」

強みの名前そのものよりも、

「自分をどのように理解している人なのか」

「どんな経験で、その強みが表れてきたのか」

を知ってもらうきっかけになります。

「最近頑張ったことは?」

何をしたかだけでなく、

「何に力を注ぐ人なのか」

「どんなときに努力できるのか」

「壁にぶつかったとき、どう考えて動くのか」

を知ってもらうことができます。

「なぜCAになりたいのですか?」

志望動機の文章を発表する質問ではありません。

「仕事をどう捉えているのか」

「なぜこの仕事を選んだのか」

「どんな経験や価値観とつながっているのか」

を知ってもらうきっかけです。

「苦手な人はどんな人ですか?」

苦手なタイプを当てる質問ではありません。

「人間関係で困ったとき、どう考える人なのか」

「相手とどう関わろうとするのか」

が見えてきます。

「周囲からどんな人と言われますか?」

周囲からの評価そのものよりも、

「自分をどのように客観視しているか」

「他者との関わりの中で、どんな特徴が表れているか」

を知ってもらうきっかけになります。

CA面接では、質問ごとの正解を当てることが目的ではありません。

面接官は、質問をきっかけに、

あなたがどんなことを大切にしている人なのか。

困ったときにどう考えるのか。

人とどう関わるのか。

言いにくいことをどのように伝えるのか。

分からないことに直面したとき、どう対応するのか。

そして、どんな人と一緒に働くことになるのか。

を知ろうとしています。

だから、答えにくい質問が来ても、

「正解を言わなければ」

と考えすぎなくて大丈夫です。

深掘りされたら、

「もっと自分を知ってもらえるチャンス」

と考えてみてください。

面接は、一問一答の試験ではありません。

質問と回答を重ねながら、面接官に「あなたという人」を知ってもらうための会話です。

その意識を持つだけでも、質問への向き合い方は大きく変わります。

CA面接合格メソッド代表 長尾円

この記事の執筆・監修者

長尾 円

『CA面接合格メソッド』代表。JAL・ANAの両社から内定を得た経験をもとに、現在はCA受験生向けに面接対策・ES対策・コミュニケーション指導を行っています。

単なる受験テクニックではなく、「面接官視点でどう伝わるか」「評価されるポイントはどこか」を大切にしながら、新卒・既卒を問わず、一人ひとりの強みを言語化して「自分の言葉で話せる状態」に整えるサポートを行っています。

このブログでは、CA受験生が長く参考にできるよう、JAL・ANAを中心とした採用情報、面接対策、ES対策、選考の考え方をわかりやすく発信しています。

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すみだ経済新聞「キーパーソンインタビュー」にて、長尾円の特集インタビュー記事が全3回にわたり掲載されました。詳しくはプロフィールページに掲載しています。

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