CA面接のグループワーク対策|進め方・役割・「こんな時どうする?」を実例で解説
CA面接のグループワーク対策|進め方・役割・「こんな時どうする?」を実例で解説
CA採用のグループワークでは、
「司会をした方がいいの?」
「何回くらい発言すればいい?」
「話さない人がいたらどうする?」
「変わった人と同じグループになったら不利?」
といった不安を感じる方が多いと思います。
でも、実際のグループワークは、練習した通りには進みません。
一緒に受ける人も、出てくる意見も、その場で起きることも毎回違います。
だからこそ大切なのは、「この場面では、このセリフを言えばいい」と正解を覚えることではありません。
今、何が起きているのか。
このチームは何を目指しているのか。
周囲の人はどんな状態なのか。
その中で、自分には何ができるのか。
状況を見ながら、自分で考えて動けるようになること。
この記事では、グループワークの基本的な進め方や役割だけでなく、実際のCA選考で聞いてきた事例や、ケーススタディを使いながら「こんなとき、あなたならどうする?」を一緒に考えていきます。
【CA面接対策まとめ】評価軸・質問・GD・ES準備までわかる完全ガイド
CA採用のグループワーク・GDで合格する人とは?JAL受験の実体験から解説
グループワークで見られているのは「上手な話し合い」だけではない
グループワークというと、
「話し合いを上手に進めなければ」
「良い意見を言わなければ」
「リーダーシップを見せなければ」
と考えてしまう方もいるかもしれません。
でも私は、グループワークで本当に見えてくるのは、もっと日常的な部分だと考えています。
その人が、他者とどのように関わる人なのか。
私はCA受験指導に加えて、20年以上、企業でビジネスコミュニケーション研修を行っています。
研修では、参加者の皆さんにグループワークやディスカッションに取り組んでいただき、その中でどのようなコミュニケーションが生まれているのかを見る機会も多くあります。
誰が一番たくさん発言したかだけを見ているわけではありません。
自分とは違う意見が出たとき。
話せていない人がいるとき。
誰かが失敗したとき。
話が脱線したとき。
自分の案が採用されなかったとき。
時間が足りなくなったとき。
予定どおりに進まなくなったとき。
むしろ、順調に進んでいない場面ほど、その人のコミュニケーションの特徴が表れやすいことがあります。
もちろん、企業研修と航空会社の採用選考では、目的も評価基準も同じではありません。
それでも、長年グループワークやディスカッションを見る立場にいるからこそ、
どんな場面に、その人らしさや他者との関わり方が表れやすいのかは、よく分かります。
そのため、私のCA受験サポートでも、
「こんな人がいたら、どうする?」
「こんな状況になったら、あなたなら何をする?」
と、ケーススタディを使って一緒に考えていただく方法をよく取り入れています。
グループワークとグループディスカッション(GD)の違い
グループディスカッション(GD)は、与えられたテーマについて複数の受験生で意見を出し合い、考えを整理しながら結論をまとめていく形式です。
一方、グループワークでは、話し合いだけでなく、
・実際に作業をする
・資料やツールを使う
・何かを完成させる
・途中で条件が追加される
・発表まで行う
といった形を含むことがあります。
実際のCA採用では、両者がはっきり分けられていないこともあります。
どちらにも共通しているのは、初めて会った人たちと一緒に課題に取り組んだとき、自分がどのように周囲と関わるのかが表れやすいということです。
GD・グループワークの実施航空会社や、グループ選考で大切な考え方については、こちらの記事で詳しくまとめています。
まず確認したいのは「何を目指すグループワークなのか」
グループワークが始まった瞬間に、
「私、司会をやります」
「タイムキーパーをします」
と役割を決めることが最優先とは限りません。
まず確認したいのは、「私たちは、何を求められているのか?」です。
たとえば、
・課題は何か
・最終的に何を完成させるのか
・どんな条件があるのか
・ルールは何か
・制限時間は何分か
・発表まで必要なのか
といったことを、全員で共通認識にしておく。
これが意外と大切です。
同じ説明を聞いていても、人によって受け取り方が少しずつ違うことがあります。
最初にゴールを共有せず進めてしまうと、途中で、
「私はこういう課題だと思っていました」
「そこまでやる必要があると思っていませんでした」
とズレが起きることもあります。
だからこそ、まず目的・条件・ゴールを共有する。
そこからスタートしてみてください。
グループワークの基本的な進め方
グループワークでは、次のような流れで進むことが多いです。
- 課題・ルール・条件を確認する
- ゴールを全員で共有する
- 必要に応じて役割・時間配分を決める
- 意見やアイデアを出す
- 意見を広げる・深める・つなげる
- 整理・検討する
- 目的やゴールからズレていないか確認する
- 結論・成果物・発表へつなげる
この流れを機械的になぞればよいわけではありません。
その場の状況によって、
「もう少し意見を出した方がいい」
「そろそろ整理しないと時間が足りない」
「話が少し脱線している」
「条件が変わったから、優先順位を変えた方がいい」
といった判断が必要になります。
実際にサポートした受験生からは、ANAの選考で、テーブルの上に時刻表や機内誌などが置かれ、「自由に使ってよい」と案内された年があったと聞いています。
こうした形式では、話す力だけでなく、与えられた情報や道具をどう使うのかという部分にも、その人の考え方が表れます。
司会・書記・タイムキーパー|どの役割が有利?
グループワークでは、
- 司会・ファシリテーター
- 書記
- タイムキーパー
- 発表者
- その他のメンバー
といった役割が自然に決まることがあります。
受験生からは、「何か役割をする方が有利ですか?」とよく聞かれます。
でも、私は役割そのものより、その役割をどう果たしたのかを見る方が大切だと思っています。
司会をしていても、一人で話し続けてしまえば、チーム全体を進めているとは言えません。
タイムキーパーでも、時間だけを何度も知らせるのではなく、
「残り5分なので、一度ここまでを整理してみませんか?」
とチームの次の行動につなげられることがあります。
そして、正式な役割がない人にもできることはたくさんあります。
誰かの意見を拾う。
散らかった意見を整理する。
話せていない人が参加しやすいきっかけを作る。
脱線したら、本来の目的へ戻す。
必要な情報に気づく。
ほかの人の良いアイデアを広げる。
肩書きがなくても、チームへの貢献はできます。
自分と「考える手順」が違う人と、どう話す?
グループワークでは、意見の違いだけでなく、そもそも考える手順そのものが違う人が一緒になります。
たとえば、
道筋を一つずつ整理してから、結論へ進みたい人。
まず仮の結論を置いて、そこから必要な情報を補完していきたい人。
話しながらアイデアを整理する人。
周囲の意見を一通り聞いてからでないと、自分の考えをまとめにくい人。
同じ課題を渡されても、考えやすい順番は人によって違います。
ここで注意したいのは、自分にとって考えやすい方法が、ほかの人にとっても考えやすいとは限らないということです。
自分のやり方へ強く誘導していないか。
まだ考えている途中の人を置いていっていないか。
反対に、自分が考え終わるまで、チーム全体を必要以上に待たせていないか。
自分の意見や希望も伝える。
でも、相手の考え方や進め方も尊重する。
その中で、全員が進めやすい現実的な方法を探す。
ここには、他者尊重・柔軟性・協調性・アサーティブなコミュニケーションが表れます。
想定外の状況になったときこそ、その人らしさが表れる
CA採用のグループワークでは、最初に提示された条件だけで最後まで進むとは限りません。
私がサポートしたPeach受験生から聞いた選考では、グループで課題に取り組んでいる途中で、新しい条件が追加される形式が行われた年がありました。
それまで進めていた作業を、新しく加わった条件に合わせて見直さなければならない。
しかも制限時間があります。
「せっかくここまで進めたのに」
「時間がない」
と焦る状況にもなります。
私は、このような形式はとても興味深いと思っています。
順調に作業が進んでいるときには見えにくい、その人の行動パターンや他者との関わり方が、こうした状況では表れやすいからです。
- 急な変化にどう対応するか
- やることが増えたとき、何を優先するか
- 時間が足りないとき、どう判断するか
- 自分が進めていた方法を柔軟に変更できるか
- 忙しいときにも周囲を見ることができるか
- 誰かが困っていたら、どのように関わるか
忙しいとき、時間がないとき、予定外のことが起きたとき。
そんな場面に、その人らしさは表れやすくなります。
Peachの実例|必要な情報を取りにいく場面も
同じくPeachの過去のグループワークでは、
「チーフパーサー役の方はこちらへ来てください」
といったアナウンスが入り、その役割の人だけが新しい情報を受け取る場面があったと、受験生から聞いています。
ところが、目の前の作業に集中するあまり、このアナウンスを聞き逃してしまい、新しい情報を受け取れないまま最後まで進めることになったチームもあったそうです。
ここから考えられることは、「Peachを受けるなら、アナウンスを聞き逃さないようにしよう」という対処法だけではありません。
視野を広く持てているか。
変化に敏感に気づけるか。
新しい情報を正しく受け取れるか。
必要な情報をチームへ共有できるか。
条件が変わったとき、優先順位を組み替えられるか。
こうしたところにも、その人の行動パターンが表れます。
また、情報を受け取ったチーフパーサー役だけが重要なのではありません。
チーフパーサー役が戻ってきたときに、その情報をどう聞くのか。
何が変わったのかをどう確認するのか。
それを受けて、自分はどう動くのか。
全員に、チームへ貢献できる場面があります。
コンセンサスゲームから見える「合意形成」の力
過去にPeachを受験した方から聞いた選考では、私自身が企業のビジネスコミュニケーション研修で使用しているものと、全く同じコンセンサスゲームがグループワークとして行われた年もありました。
私は普段、このようなワークに取り組む参加者の様子を見る立場でもあるため、CA選考で使われていたと聞いたときには、とても興味深く感じました。
コンセンサスゲームでは、単に「正解」を出すことだけが目的ではありません。
それぞれが持っている考えを伝え、相手の意見も聞きながら、チームとして一つの結論を作っていきます。
その過程では、
・そもそもの目的やルールを理解しているか
・自分の意見を伝えられるか
・他者の意見を聞けるか
・違う意見を尊重できるか
・多数決だけに頼らず、合意形成を進められるか
・役割をどう分担するか
・全員が参加できているか
など、さまざまな部分が自然と見えてきます。
合意形成とは、「最初から全員が同じ意見になること」ではありません。
違う考えを持った人たちが、
「なぜそう考えたの?」
「私はここを大切にしたい」
「この部分は共通していそうですね」
「両方を生かす方法はないでしょうか」
と関わりながら、チームとしての着地点を探していく。
ここにも、アサーティブなコミュニケーションが表れます。
「こんな時どうする?」グループワーク実践ケーススタディ
ここからは、私が企業研修やCA受験サポートでも大切にしているケーススタディの考え方を使ってみましょう。
「正解は何?」と考えるのではなく、
「この状況で何が起きている?」
「今、このチームに必要なことは?」
「自分だったら、どんな関わり方ができる?」
と考えてみてください。
実際のオンラインサポートでも、受験生のコミュニケーションタイプや得意・苦手を見ながら、さまざまな状況を想定して一緒に考えていきます。
同じケースでも、人によって「その人らしい貢献の仕方」は違います。
だからこそ、模範解答を覚えるのではなく、自分で考えて動けるようになることを大切にしています。
CASE1|一人だけずっと話している人がいる
一人の人が次々と話し続け、ほかのメンバーが入りにくくなっています。
あなたなら、どうしますか?
「話しすぎです」と止める必要はありません。
その人の意見を一度受け取り、
「今の〇〇さんの意見では、△△というところがポイントになりそうですね。ほかの皆さんはどう感じますか?」
など、話を広げる方法もあります。
このような場面での対処法は1つではありません。
大切なのは、その人を排除せず、その意見を生かしながら、ほかの人も参加できる状態をつくることです。
CASE2|ほとんど発言していない人がいる
まだほとんど話せていない人がいます。
だからといって、突然、「〇〇さんはどう思いますか?」と指名すればよいとは限りません。
その人がどんな表情をしているのか。
どの話題で反応していたのか。
何か考えていそうな様子はあるのか。
少し見てみてください。
たとえば、「先ほどこの話のときにうなずいていらっしゃいましたが、何か感じたことはありますか?」と、入りやすいきっかけを作る方法もあります。
話を振ったという行動そのものではなく、相手が参加しやすいようにどう関わったか。
そこが大切です。
CASE3|全員が「いいね」で終わって話が深まらない
誰かが意見を言えば、
「いいですね」
「私も賛成です」
と全員が同意する。
雰囲気はとても良い。
でも、話が全く深まっていない。
こんな場合はどうでしょう。
協調性とは、何でも相手に賛成することではありません。
「もし〇〇という条件だったらどうでしょう?」
「今出たA案とB案を組み合わせることはできそうですか?」
「ほかの可能性も一度考えてみませんか?」
と、相手の意見を否定せずに話を広げることもできます。
「いいですね」で終わらせず、その意見をチームの次の思考につなげる。
これも貢献です。
CASE4|「まず結論を決めたい人」と「もっと意見を聞きたい人」がいる
一人は、「まず方向性を決めてから考えましょう」と言っています。
別の人は、「まだ全員の意見を聞いていないので、もう少し出してから決めたいです」と言っています。
どちらが正しいでしょうか。
どちらにも理由があります。
そこで、「では、一度仮の方向性だけ決めて、あと5分はほかの可能性も出してみませんか?」など、両方の考えを生かせる方法を探すこともできます。
二者択一でどちらかを勝たせるのではなく、それぞれが大切にしていることを理解し、第三の方法を考える。
これも合意形成です。
CASE5|意見が真っ二つに分かれた
グループ内で意見が二つに分かれました。
ここですぐ多数決を取れば、早く結論は出せます。
でも、その前に、
「それぞれの案で大切にしているポイントは何だろう?」
「共通している部分はない?」
「両方の良いところを組み合わせる方法はない?」
「判断基準を作ることはできない?」
と考えてみる方法があります。
早く決めることだけではなく、納得できる形をどう作るか。
そこにも、その人の関わり方が表れます。
CASE6|話が脱線してしまった
話が盛り上がりすぎて、本来のテーマから少しずれてきました。
そんなとき、「その話は関係ないです」と切るより、
「今の話も面白いですね。今回のテーマに戻すと、〇〇について決める必要がありそうですが、どうしましょう?」
と、相手の話を一度受け止めながら軌道修正する方法もあります。
相手を否定せず、ゴールへ戻す。
これもコミュニケーションです。
CASE7|時間がないのに結論が出ない
残り時間はあと3分。
ところが、まだ結論がまとまっていません。
焦って一人が結論を決めてしまうのか。
最後まで全部決めようとするのか。
それとも、「残り3分なので、すべてを決めるのは難しそうですね。まず全員が共通している部分を整理しませんか?」と、現実的な着地点を提案するのか。
時間内に完璧に終わらないことが分かったとき、どう終わらせるかを考えることも大切です。
CASE8|司会役がうまく進行できず、場が止まった
司会をしている人も緊張しています。
うまく進められず、少し場が止まってしまいました。
そこで司会を奪う必要はありません。
でも、何もしない必要もありません。
「今出ている意見を一度整理してみてもいいですか?」
「次は〇〇について考えてみるのはどうでしょう?」
など、司会役を尊重しながら支えることもできます。
誰かの役割を奪うのではなく、その人が役割を果たしやすくなるよう支える。
これもチームへの貢献です。
CASE9|自分のアイデアが採用されなかった
自分では、とても良い案だと思っていた。
でも、チームは別の案で進むことになりました。
ここで、
不機嫌になる。
黙ってしまう。
最後まで自分の案を説得し続ける。
のではなく、
「チームとしてこの案で進むなら、今度は自分に何ができるだろう?」と切り替えることもできます。
自分の意見を持つことと、自分の意見に執着することは違います。
CASE10|残り時間が少ないところで、新しい条件が追加された
これは、実際のCA選考でも起こり得るケースです。
これまで進めていた作業に、新しい条件が加わりました。
まず、
何が変わったのか。
元のゴールは変わったのか。
残り時間はどれくらいなのか。
何を残して、何を変更する必要があるのか。
を確認してみましょう。
そのうえで、優先順位をチームで共有し、残された時間で現実的な着地点を決める。
こうした判断も必要になります。
「誰一人置いてけぼりにしない」チームを意識する
グループワークでは、誰一人置いてけぼりにしないという意識も大切にしてほしいと思います。
たくさん発言できる人だけで話を進めない。
まだ話せていない人がいれば、参加しやすいきっかけを作る。
少数意見が出たら、すぐに多数派の意見で押し切らず、なぜそう考えたのかを一度聞いてみる。
作業が得意な人だけでどんどん進めるのではなく、全員が今どこを目指しているのかを共有する。
だからといって、全員に同じ回数発言させる必要がある、という意味ではありません。
大切なのは、一人ひとりが、そのチームのメンバーとして参加できている状態をつくろうとすることです。
自分ではなく「ほかの人の見せ場」を作れる人
グループワークでは、自分の見せ場を作ることばかり考える必要はありません。
むしろ、周囲をよく見ている人は、ほかのメンバーの良さにも気づきます。
「この人は、さっき面白い視点を出していた」
「もう少し聞いたら話が広がりそう」
「この人は整理するのが得意そう」
そう気づいたときに、「先ほど〇〇さんがおっしゃっていた視点、もう少し聞いてみたいです」と、その人が力を発揮できるきっかけを作ることもできます。
自分だけではなく、一緒にいる人それぞれの「見せ場」を作れることも、チームへの素敵な貢献だと思います。
JAL新卒選考の実例|グループワーク後に「相手の良さを伝える」
私がサポートした2026年新卒のJAL受験生からは、グループワーク終了後に、参加者同士でお互いの良かったところを伝える時間が設けられていたと聞いています。
このとき、褒める相手があらかじめ決められていたのではなく、発言する人が、自分で相手を選ぶ形式だったそうです。
一見すると難しくなさそうですが、順番が後になるほど少し難しくなります。
「この人のここが素敵だった」と思っていた相手を、先に別の受験生が選んでしまう可能性があるからです。
だからこそ、グループワーク中から、自分と直接やり取りしている人だけではなく、一緒に取り組んでいるメンバー全員を見ることが大切になります。
CASE11|褒めようと思っていた人を先に選ばれてしまったら?
「この人を褒めよう」と決めていた相手を、直前の受験生が選びました。
あなたならどうしますか?
こういう場面でも慌てないためには、グループワーク中から、一人だけではなく複数の人の良さを見ておくことが役立ちます。
ただし、あとで褒めるために観察する、という意味ではありません。
もともとグループワークは、周囲の発言や行動を見ながら一緒に取り組むものです。
その結果として、
「あの人のこの行動が助かった」
「この意見が話を進めるきっかけになった」
と、複数の人について自然に思い浮かぶ状態が理想です。
CASE12|あまり目立っていなかった人を褒めるとしたら?
司会でもない。
発表者でもない。
発言数も多くなかった。
一見すると、それほど目立っていなかった人が残っています。
あなたなら、その人のどんなところを見て、どんな言葉をかけますか?
たとえば、
「皆さんが話しているときに、いつも笑顔でうなずいてくださっていたので、とても話しやすかったです」
「最後に出してくださった意見が、話を整理するきっかけになったと思いました」
「作業中に、さりげなくこちらも手伝ってくださって、とても助かりました」
など。
目立った成果だけが、その人の良さではありません。
そして、「何をしたか」+「その行動がチームにどんな良い影響を与えたか」まで伝えられると、より具体的になります。
一見目立たない人の良さにも気づける人は、それだけ周囲をよく見ていたとも言えます。
ケーススタディに「唯一の正解」はありません
ここまで、さまざまなケースをご紹介しました。
でも、ここに書いた言葉をそのまま覚える必要はありません。
同じように見える状況でも、
メンバーが違う。
課題が違う。
残り時間が違う。
それまでの流れが違う。
そして、あなた自身の得意な関わり方も違います。
だからこそ、「この状況なら、このセリフが正解」とは考えないでください。
ケーススタディの目的は、状況を見て、自分で考え、判断する練習をすることです。
あなたには、あなたの貢献の仕方がある
同じグループワークでも、自然にできることは人によって違います。
アイデアを出すことが得意な人。
人の意見を丁寧に聞くことが得意な人。
話を整理することが得意な人。
場を明るくすることが得意な人。
時間やゴールを冷静に見られる人。
周囲の小さな変化に気づく人。
どれか一つだけが「正解」なのではありません。
一方で、得意なことが強く出すぎると、注意が必要になることもあります。
だから私のサポートでは、必要に応じて面接タイプ別コミュニケーション診断も参考にしながら、
「この場面では、あなたの強みをぜひ使ってほしい」
「この状況では、いつもの癖が出やすいから少し意識してみよう」
と、一人ひとり違うポイントを整理しています。
まず自分の傾向を簡単に知ってみたい方は、オンラインの簡易診断(無料)をご利用ください。
詳しい考え方についてはこちらの記事でも解説しています。
グループワークは「経験しておく」だけでは対策しきれない
「本番前にグループワークを何度か経験しておいた方がいいですか?」
と聞かれることがあります。
もちろん、形式に慣れるという意味では、経験することにも意味があります。
もしチャンスがあるなら、別業界でもいいので、グループワークを経験できる選考にチャレンジしておくのもいいと思います。
でも、本命の航空会社での、実際の選考当日に、
どんな課題が出るのか。
どんな作業をするのか。
どんな役割になるのか。
どんな人と同じグループになるのか。
途中でどんなことが起きるのか。
これは、誰にも分かりません。
だから私は、「経験したことがある状況を増やすこと」以上に、「経験したことのない状況でも、自分で考えて判断できるようにしておくこと」が大切だと考えています。
実際に、CA受験仲間同士で何度もGD練習をしていたものの、「これでいいのか分からない」という状態のまま不安を抱えていた受験生もいました。
練習回数を増やすだけでは、自分の行動がどのように見えていたのか、もっと違う関わり方ができなかったかまでは分からないことがあります。
大切なのは、グループワークで何が見えるのかを理解し、自分の行動を振り返り、別の状況でも応用できるようになることだと思います。
グループワークが不安な方は120分個別面接セッションで対策できます
グループワークが心配な方は、120分の個別面接セッションの中で、グループワーク対策を重点的に行うこともできます。
単に模擬グループワークを一度経験するのではなく、
「こんな人と一緒になったらどうする?」
「意見が対立したら?」
「話が進まなくなったら?」
「途中で条件が変わったら?」
「時間がなくなったら?」
「あなたなら、このチームにどんな貢献ができる?」
といったケースを使いながら、一緒に考えていきます。
必要に応じて面接タイプ別コミュニケーション診断も参考にし、あなたが自然に発揮しやすい強みと、苦手な状況で気をつけたいポイントも整理します。
本番を完全に再現することが目的ではありません。
当日、初めて出会う状況でも、自分で考え、周囲を見ながらチームに貢献できる状態を目指す120分です。
グループワークで、
「何を見られているのか分からない」
「自分がどう動けばいいのか分からない」
という不安がある方は、120分セッションをご活用ください。
まとめ|「何を言う?」より「今、このチームに何が必要?」
グループワークで大切なのは、「評価されるために何を言えばいい?」と考え続けることではありません。
今、このチームに何が必要だろう。
そう考えて、周囲を見ることです。
自分の意見を伝える。
相手の意見を聞く。
話せていない人に気づく。
違う考え方を尊重する。
ゴールを確認する。
脱線したら軌道修正する。
時間がなくなったら、現実的な着地点を考える。
困っている人を支える。
そして、ときには誰かの見せ場を作る。
その一つひとつに、あなたが「他者とどう関わる人なのか」が表れます。
グループワークが上手な人になることだけがゴールではありません。
どんな状況になっても、自分らしく他者と関わりながら、チームのためにできることを考えられる人。
そんな状態を目指して準備してほしいと思います。
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この記事の執筆・監修者
長尾 円
『CA面接合格メソッド』代表。JAL・ANAの両社から内定を得た経験をもとに、現在はCA受験生向けに面接対策・ES対策・コミュニケーション指導を行っています。
単なる受験テクニックではなく、「面接官視点でどう伝わるか」「評価されるポイントはどこか」を大切にしながら、新卒・既卒を問わず、一人ひとりの強みを言語化して「自分の言葉で話せる状態」に整えるサポートを行っています。
このブログでは、CA受験生が長く参考にできるよう、JAL・ANAを中心とした採用情報、面接対策、ES対策、選考の考え方をわかりやすく発信しています。
すみだ経済新聞「キーパーソンインタビュー」にて、長尾円の特集インタビュー記事が全3回にわたり掲載されました。詳しくはプロフィールページに掲載しています。
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